カイロプラクティックで行う筋力検査(MMt)のお話

カイロプラクティックの検査の中で僕がよく使うアプライドキネシオロジーというテクニックでは筋力検査(MMT)を、脊椎の可動域検査や各種検査と併用し使用する事により脊椎の原因部位の特定や、頭蓋骨骨盤周囲、仙腸関節、肩周囲の関節、股関節などの障害部位を、どういうベクトルに負荷が掛かってるか、どのように影響を出してるかを繊細に示してくれます。

今日はそんな筋力検査のお話です。

筋力検査は臨床の中で最も多く用いる検査でありながら、臨床応用が難しく、練度と知識を用する検査法

カイロプラクティックで行う筋力検査はただの力比べではなく筋力の入り具合や左右の筋力差、拮抗筋、協力筋とのか関係性、筋紡錘、筋膜、運動神経伝達等、個別の問題を鑑別するために非常に多くの検査パターンを必要とし、個別の筋肉による精確な出力情報を把握する必要のある見た目以上に難しい検査法です。

できる限り単一の筋肉を精確に尚且つできる限り定量化に近づけれるように抵抗を加える必要があります。

個別の筋に対してそれぞれ筋力検査がしっかりとできるようになるまでが非常に難しいのです・・

筋力検査の不思議と臨床への応用が難しい理由

筋力検査をなんとなく使用しているという臨床家は多くいると思います。

ですがある程度検査技術が上がるとふと気づくことがあります。

最初に入っていたハムストリングが他の筋の筋力検査をした後に再度検査したら入らなくなってしまった・・・

◇何をやっても筋力検査が強くならない・・・

◇中臀筋・・・強いけど、、これは強すぎるんじゃ?(過緊張では?)でも原因は?

◇施術の姿勢で筋力検査の結果が変わってしまう・・

◇施術後は入る筋肉が何度もアプローチしても弱化を繰り返す。

と、色々なんでだろう?と疑問が出てくるところが筋力検査を臨床で使うと気づき始める疑問です。

筋力検査を検査法として使用するなら、これら無数にある疑問全てに対する解決法を理解し、実践できなければ行けません。

これが筋力検査が臨床導入するのが難しい理由のひとつです。

やればやるほど不可思議なエラーが出てくる為解決法が分からないとどの検査結果が正解かも不透明になってくるのです。

当院ではこれら全て筋力検査の結果に対して回答を熟知し、細かく検査を行うことにより正解を探し出しぶり返しの起きないように最大限の原因追求を行うことが可能です。

筋力検査の不思議な反応についてさらにいうと

◇内臓からの反応で特殊なパターンの筋機能低下もおきますし。

◇頭蓋骨の問題で筋肉の弱化がぶり返す場合もあります。

◇背骨の2椎間の問題と3椎間の問題でも筋機能パターンは変わります。

僕が使用しているApplied  Kinesiologyというテクニックではこの筋力検査を事細かく利用して繊細な障害部位を示唆することができるので、繊細にお身体の状態を見て欲しいという方や、スポーツやダンスや歌、楽器、日常でのプロポーション維持などご自身のお身体を繊細に管理したいという方が多く来院されています。

細部まで詳しくチェックしてもらいたい!そんな方は是非HORINOカイロプラクティックまでご相談くださいませ。

筋力検査の導入

筋力検査に興味を持って頂いた方へ筋力検査のベースはまずはJandaの4つの筋力低下原因を覚えましょう。

Jandaの4つの機能的筋力低下

1.筋緊張による筋力低下

→筋が慢性的に短くなった状態では筋緊張と筋が正しく力を発揮することができない。筋が緊張した状態では筋力低下する傾向にあり、筋力低下した筋は緊張する傾向にある。

2.伸張による筋力低下

筋が伸ばされた位置では筋紡錘の感度が減少する。

3.関節因性の筋力低下

→関節あるいは関節構造物(靭帯など)由来の疼痛入力による筋力低下

4.トリガーポイントによる筋力低下

筋力検査のエラーとは上記に依存しない筋力低下を示すため、上記の問題を判別することが困難になる(初見のズレが生まれるため、原因が何かわからなくなる)

臨床でのエラー軽減するための注意点ガイドライン

1.単一筋もしくはグループ筋を意識して用いているか。

2.筋のテストポジションと術者の力の方向が一致しているか。

3.同じ検査姿位、タイミング、方向性を統一できているか。

4.検査時に同じ接触部位で検査を行えているか

5.術者の手の接触部位が同一で行えているか。

6.術者の検査姿勢はいつも同じで行えているか。

7.患者の検査姿勢はいつも同じで行えているか。

定量化することが難しい徒手検査法の中で、なるべく正確に障害部位の特定、状態を理解する上で筋力検査を「使える」ことは神経機能を背骨を介して検査、想像するカイロプラクターにとっての大切なアイデンティティであると思います。

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